公演の1日前、
春空くんは自身のInstagramのアカウントにて、とっても(とっても)カッコいいお写真を投稿し、そこに『伝説を残します。』という一文を添えていました。
伝説と聞いて、漠然と「何かとんでもないことが起こりそうだ」と胸が高鳴ったことを、昨日のように覚えています。
そのときめきを大事に大事に胸に抱えながら、2023年の9月23日。ワンマンツアーという、初めてのステージに立つ春空くんを見ました。
この目に映った春空くんは、命を燃やすように歌にも舞踊にも全力を尽くし、これまでに培ってきた表現力をこの場所で最大限に引き出そうとしているようで
まるで、大きな波にざぶんと飲み込まれたような
そんな衝撃が全身に走りました。
一気に海の奥底まで引き摺られてしまいそうな、大きな揺らぎ。
あぁ、春空くんは波のような人だな、
そう思いました。
その波は、普段はとても穏やかで、いつまでも心地よく揺蕩えそうな安心感があります。
その穏やかさは色んなところから滲み出ているけど、特に私が感じることが多いのは、彼の言葉選びからです。
僕たちだけを愛してください、なんて強い言葉は、早々選ばない。
『人生の思い出の中に、龍宮城の彩りを』
あくまで、人生の主役は私たちであって、その人生を鮮やかにする手段として僕たちを選んでくれたら
なんて、彼らしく謙虚にも愛を持ってほしいと伝えてくれているような気がして、
ほんのり不器用にも映るかもしれないけれど、その底抜けに優しい愛を彼が紡ぐ言葉から感じるたびに、にこにこ微笑んでしまいます。
でも、時に何かの衝撃が生まれると、
穏やかだった波が突如大きく大きく跳ねます。
その波を起こした何かは、彼が『2 MUCH』に込めた「想い」や「覚悟」なのでしょうか。
そのトリガーは分からないけれど、分からないながらにも、その波の中で色々と思い巡らせてしまいました。
その衝撃を生み出した彼の歌声は、とても伸びやかで持ち前の深い響きが歌にしっかり乗っていました。
踊りは、ひと動作ひと動作がとても正確かつ素早くて、彼が書く字のように、「とめ・はね・はらい」がしっかりしていました。
そして、丁寧に整えられた綺麗な髪と、紺色に染められた綺麗な指先。
見つめたら引き込まれてしまいそうな、奥行きのある強い眼差し。
ひとつひとつに、彼が「その日」に向けて用意してきたこと、磨いてきたことの意味がある気がしました。
そして、彼がその磨いてきたことに対して、しっかりと「自信を持って」ステージに立てているように感じました。
パフォーマンスと彼の表現者としてのビジュアル
それが相まって生まれたこの大波に攫われた私は、ただただ涙を流すことしかできなくて
途轍もなくかっこいい人を好きになってしまったことに、改めて気付かされたのでした。
公演の中で、春空くんが語った言葉
『音楽の世界を知らなかった。表現の楽しさ、全てが初めてのことだけだった。これからは、音楽と表現の楽しさを伝えられる人になりたい。』
わずか1年ほどの期間で、沢山の初めてに出会い、戸惑い、悩まされ、楽しさを見出し、引き込まれ続けてきた春空くん。
そんな春空くんが伝えてくれる音楽と表現の楽しさは、数々の衝撃と感動を生み出すことでしょう。
そして、その衝撃の奥底に、春空くんらしさに満ちたとびきり優しい気持ちが在り続けることでしょう。
春空くんが伝える人になるのなら、私はそれを受け取る人でありたい。
春空くんから伝えられたものを、感じて、考えて、よく味わっていきたい。
伝えられたものに、何度も何度も飲み込まれてゆきたい。
紫の海の中で、確かな光を放っていた春空くんが語った夢。
春空くんが起こす波が、紫の海の一つの小さな灯として漂う私に届いてくれたらいい。
揺らぎを感じられるところにいられたなら、それはとてもとても幸せなことでしょう。
公演が終わり、大阪からの帰りの新幹線の中で「伝説」という単語の意味を調べてみました。
幾つかのサイトを渡り歩いてみて、
「伝説」には、「過去の出来事を"信じられたもの"や"真実"として語り伝えられてきた話」という意味があることを知りました。
今こうして忘れまいと書き綴った春空くんへの感情も、いつしか「過去のもの」になってしまう。
けれど、私が得たもの感じたものは、紛れも無い事実だから。私が感じたものに偽りはないと思うから。
私なりに、「伝説」としてここに残してみました。
音楽と表現の楽しさを伝える夢を掲げたあなたのこと、これからも語り伝えさせてください。
改めまして、龍宮城1stEP「2 MUCH」発売とワンマンツアー開催、本当におめでとうございます。そして、お疲れ様でした💐
これからも、あなたのその煌めきが、
紫の海の水面にきらきらと光り続けますように。