【龍宮城沼落ちブログ】地獄の託し、至極の選択肢

「絶対好きだと思うから、騙されたと思って観てみてくれない?」


全てのきっかけを生み出したのは、7年来の付き合いの私の"好み"を熟知した友達のこの一言と、その時差し出されたスマホの画面で再生される「Mr.FORTUNE」のMVだった。



これは、2023年7月8日から今日に至るまで、爆速で龍宮城に沼落ちしたオタクの記録です。

7000字近くの長文拙作にはなりますが、飽きずに読める範囲でご覧くださいませ。




1.龍宮城、初めての出会い《沼に落とすか落とさぬかの引き際が上手すぎるお友達Kちゃん編》


Kちゃんのスマホから流れてきた曲は、思わぬ始まり方だった。
ウ〜ララウ〜ララと聴き慣れないフレーズ、後ろに鳴るのはポコポコと泡が弾けたような不思議な音の粒たち。


「エ?なにこの曲…」と画面を覗き込んだ瞬間曲が一変、オリジナリティに富んだ力強い振り付けを踊る、まるで何かのアニメーションかのようにどこか「異質」な雰囲気を漂わせる男の子たちの姿がそこにありました。

"僕らはいつでも常に規格外"
なるほど、確かに規格外だ。
このフレーズは、初見の私にとって1番分かりやすい彼らの自己紹介のように受け取れました。 

規格外すぎて、分からない。分かりたい。知りたい。この曲を歌いこなす彼らを、知りたい。

あっという間にMVを観終え、すぐさま「何者!?この子たち、何者!?とKちゃんに詰め寄りました。

私のことを熟知しているKちゃんは、私自身で開拓させた方がより深く沼に沈んでいることを心得ているからか、YouTubeに載っている「0年0組」ダイジェスト版のURLを私のトークに送り、
「まずは、これを観てもらえれば分かるから」とだけ言い、その日はいつの間にか解散していました。


気になる……気になり過ぎる…………と、13年モノの生粋のジャニオタ*1である私は、この魅惑的で謎に満ちた綺麗な男の子たちの「今までに出会ったことのない感じ」にものすごく惹かれてしまいました。
欲に駆られるがまま、「龍宮城」を知るために動き出したとき。

ここからが、私の地獄の始まりでした。




2.「0年0組」、初めての出会い《即日Hulu契約しちゃった編》


私を狂わせスペシャリストことKちゃんから送られてきたURLを開いたのは、その日の夜のことでした。

私が見せてもらった男の子たちはオーディション番組出身だったことを、ここで初めて知りました。
オーディション番組かぁ…あまり得意では無いんだよな……と正直苦虫を噛み潰したような顔をしながらいざ再生。

気が付けば、眠気をどこかに吹き飛ばしたかのように一晩で全話再生していました。

あそこで見た子達、始まりはこんなにあどけなかったの!?まってほんの1.2ヶ月で人ってこんなに変わるの!?この子の歌声良すぎる…!パフォーマンスが丁寧で素敵だな…!ここで脱落しちゃうの!?まってなんか増えた!?今!?!?いやめちゃめちゃパフォーマンスできるじゃん……!そっか…やっぱりまだそこを詰めていかなきゃいけないんだね……!始まりの頃と全然人が違う、これが化けると言うことか…………もうみんなデビューしちゃおうよ………………

ダイジェストというわずかな切り抜きの中でも、生徒たちの試練の日々に大きく心動かされ、時に笑い時に泣き、時に声を上げながら大泣きし、目を腫らし終えた頃にデビューメンバーが決定していました。
こうして、この日々の中で、「龍宮城」は生まれたのか。
ようやく、スタート位置に立てました。



そして、観終えた時に1番に心に浮かんだのは、「渇欲」


足りない。ダイジェスト以外のところも、全部全部観たい。


気が付けばHuluをインストールし、契約情報を入力し、完全版を手に入れていました。

完全版、とても良かったです。
ダイジェスト版では描かれなかった裏側、感情の吐露。
あの時そんなことがあったんだ、この子はこんな言葉を放っていたんだ。この子たちは、この壁の先にあのパフォーマンスをしたんだ。
完全版とは言え、まだまだカメラに映された彼らの地獄の一部しか知り得ていないかもしれません。ですが、確実にダイジェスト版よりも生徒一人ひとりの生き様にフォーカスされているので、印象も大きく変化しますし、一層みんなのことが好きになりました。彼らを語るならば知っておくべきことが、そこにあったと思います。未視聴の方はぜひご契約ください。(回し者?)


もう少しだけゼロゼロのお話をさせて頂きますね。
オーディション番組が何となく苦手(誰かの物差しで誰かの夢が奪われてゆく感じが…)だった私でも、「0年0組が良い番組だな」と特に思えた理由は、大きく2つあります。
ひとつめ、
衣装やセット、試練の内容や課題曲、そして番組の世界観から、デビュー後の「方向性」がブレていなかったこと。
番組冒頭でアヴちゃんが語った目指すべき姿を軸に、生徒が個性を花開かせてゆくので、彼らはどんな舞台人になるべきなのかのイメージを共有しながら見守ることで、オーディション番組特有の「脱落者」への気持ちにほんの少し納得感を抱かせてもらえたのは良かったと思います。(これは決して脱落した生徒が劣っていたとかそういうわけではなく、そのコンセプトよりもマッチした世界が見えるような個性の輝きを放つ生徒が多かったからという意です。)
ふたつめ、
アヴちゃんのプロデュース力の高さ。私がオーディション番組が苦手な理由を覆してくれました。あくまで、自分の軸を保ちながらも、各生徒が持つそれぞれの個性を尊重した導き方ができるこの視野の広さと深さ。音楽のプロとして以上に、指導者としてのアヴちゃんの能力の高さに圧倒されました。

私は先に「答え」を見せてもらっていたから誰がデビューするかは知っていたけれど、その「答え」を知りながらも、この番組の中で壁にぶつかり地獄を味わう生徒全員を応援せざるを得ない気持ちになりました。


そして、その地獄の中でも個々の壁を打ち砕き、選ばれた7人こそ、「龍宮城」だったのです。





3.地獄の託し、至極の選択肢《龍宮城の魅力を自分なりに語らせて頂く編》


「0年0組」という、19人もの男の子たちの夢と欲と挫折が絡まり合ったこの地獄の中で、選ばれなかった男の子たちの夢を託された7人。
この番組の中で味わった地獄の更にその奥を進むことを決めたその選択と覚悟を持った7人。
そして、その7人へ大きな愛を持って向き合い続けたアヴちゃんが生み出した楽曲。
私が「龍宮城」に沼落ちした理由は、ここにあると思いました。

この7人も、MVからは知り得なかった人間的魅力が本当に濃く詰まっていて、気が付けば「みんな大好き!」状態でした笑

ITARUくん

実は、MVを観た時に1番惹かれたのはITARUくんでした。独特の世界観の中で、一際「ヤバい奴」感を放つ彼の雰囲気がどうにもたまらなくて…。
でもそんな彼が、始まりはすごく「内側」にいる子だったことを番組を通して知りました。リリイベの時に、「自分は二者の視点を意識していて………一つは自分からみたもの、もう一つは外側からみたもの」というようなお話をされていました。その「外側」への意識を大きく伸ばしたのがこの番組であり、元々持ち合わせていた素晴らしいものを更に高めた結果の「今」があるんだなと納得ができました。
また驚いたのは、彼の人との距離のつめ方の上手さ。最初こそ、少し遠くにいた様な描かれ方をしていましたが、いつの間にか輪の中に入り、信頼を得て、人を助け、背中を押す強い存在になったITARUくん。心根が優しくて繊細で寄り添える人だからこそ、パフォーマンスに込める感情の豊かさがあるのだなと思いました。

KENTくん

0年0組、そして龍宮城の「勇気」を象徴する人だと思っています。最年少という立場はどうしても人に弱さ、未熟さを印象として与えがちです。ですが、それを全て覆すかの様に、自分のパフォーマーとしての強さを伸ばすこと、アピールすることに一切臆していない(或いは、臆していたとしてもそれを見せない様にできる)強さ、勇敢さが大好きです。パフォーマンスの質に、年齢は関係無いと 歳が低いからと言って出来ないことは決して無いと、練習への向き合い方や試験の中、そして今の龍宮城の中でも示し続けるKENTくんから今後も目が離せないなと思いました。
個人的に、ご飯を食べる時に口の中いっぱいに頬張ってもぐもぐしているKENTくんがめちゃめちゃ好きです。いっぱい食べて、大きく育ってね♡

Rayくん

この子は人に愛されるために生まれてきたんだろうな、といつも思っています。0年0組登場初期こそ、そのタイミングと紹介のされ方ゆえにまるで「悪役」のように現れたRayくんでしたが、Rayくんのパフォーマンスの美しさ、魅力に他の生徒がすぐ惹かれていたのは一目瞭然でした。出来る人、という存在は時に人から疎まれ嫌われることがありますが、Rayくんにはその感情を向けることができないほど高潔で圧倒的な「舞台人としての美しさ」があると思います。それを今の年齢にして持ち合わせていること……本当に恐ろしいです。マイナスな感情を奪わせるほどのこの魅力、人の気持ちを鷲掴みにする魅力こそ、「人前に立ち愛される仕事」という地獄を生きる上でとても大事な命綱になると思います。そんな彼が龍宮城にいてくれる心強さはとても大きいです。
たまに年相応なキャピキャピとした姿を見せてくれるところもズルいですね。その笑顔にまた安心感と愛おしさが生まれてしまうんですよ…

KEIGOくん

シンデレラボーイの名を思うがままに0年0組で個性を爆発し続けたKEIGOくん。でも、彼にはシンデレラにかかった魔法のようなものなど無く、しっかりと彼の力、努力の積み重ねあってのシンデレラのような"夢物語のような華やかさ"があると思います。短期間で普通の男の子から、ひとりの舞台人に育つまでに与えられた要求の多さ、挑まなければいけない要素の多さは私には計り知れません。ですが、それを見事に成し遂げた実績があったからこそ「リーダー」の立場を与えられたのだと感じています。ラッキーで選ばれた人間、という印象を抱かせないところ、でもどこか泥臭さを感じさせない余裕を感じさせる器の大きさ。彼を強く好く人たちは、そこに惹かれるのでは無いかなと思います。
加えて、私はKEIGOくんが紡ぐ言葉が好きです。ナチュラルで、ぽろっと生まれた様な単語の羅列。優しくて、わかりやすくて、受け取りやすい文章。いつかエッセイ書いて欲しいな〜…

Sくん

この番組を通して、1番「大人」になった人だと思います。数々の尊敬できる人との出会い、そこで得た刺激と支援、そんな人々との悲しい別れ。心がいい方向にも悪い方向にも動き続け、その中で培った「自分が託された夢」を背負った今。番組当初とは全く違う顔つきに、その覚悟を感じます。元々十分に魅力的で愛される人だったSくんが、その受けた愛を返してゆく側になったこと。その愛の返し方として、歌で踊りでパフォーマンスを通して己を磨き伝える方法を選んでくれたこと。期待を裏切ることなく、懸命に成長し続ける姿。その自ら背負った責任と向き合い始めたSくんはとても「大人」に感じます。
ふと、その責任を少しおろしてメンバーと自然体で過ごしている時に途端に可愛らしくなるところがまたギャップがあって良いですよね…!お小遣いでプラムを買いに行った話、一生し続けてください。

冨田侑暉くん

0年0組の他の生徒とは全く違う壁に向き合い続けた人、そしてそれを壊して得た魅力がとても強い人だと思います。すでに芸能活動経験があり、目指してきた理想の姿とそれに伴って得た自分の魅せ方を一度切り崩さなくてはいけなかったこの期間、どれほどの困難さがあったのだろうかと思うと、他人ながらも苦しく思います。でもそれを見事に成し遂げた今、元々の魅せ方から龍宮城の世界観に"合わせられる"その器用さが今後の龍宮城の活躍に大きな影響力を持つのだと感じています。オルタナティブであり続けなければいけないなら、挑戦と革新はつきもの。その挑戦と革新の先にある表現の幅を生み出すためには、冨田くんの長所がグループを導いてくれるのではないでしょうか。
また、お渡し会の時にひとりひとりのファンの方にしっかり目を向けていたその対応の丁寧さがとても素敵だなと思いました…(顔がお綺麗すぎて直視できませんでした、すみません)

齋木春空くん

0年0組、龍宮城の中でも、著しいその「変化」にとてつもなく惹きつけられています。私は浅はかな人間だったので、0年0組の自己紹介で初めて春空くんの歌声をしっかりと聴いた時に「少し独特な声の響きの人だな」くらいで思っていました。そこから続く昭和歌謡試験で聴いた、春空くんの「I LOVE YOU」。素朴で真っ直ぐな歌声の中にじわりと切なさを滲ませる声の響きがとても素敵で、私は思わず泣いてしまいました(今もその時のことを思い出しながら泣いています)。そこから、苦手なダンスにも無我夢中で食らいつき、どれだけ周りとの差を感じ続けても絶対に絶対に諦めなかった。春空くんのその覚悟がいつしか「デビューする」から「自分の器を磨き続ける」が芽生えたこと、まだ挑戦し続けることを自ら選んだこと。その気持ちの強さが、本当に素敵で大好きです。とても美しいお顔立ちに浮かべたあの時の涙、あの綺麗な涙を流せる人は、早々いないと思います。夢を追いかけることを諦めないでくれてありがとう、その夢を叶える場所に龍宮城を選んでくれてありがとう。
特典会の時、短い時間の中でもどうしても伝えたかった「春空くんの歌声が好きです」という言葉、一方的にだけどお伝えできて嬉しかったです。表現の幅、声色の豊かさに磨きがかかった「2MUCH」、最高でした!


そんな7人で構成された龍宮城。
その名に込められた「音楽の1番深いところで、時間を忘れるくらい、忘れさせるくらいの表現を、ひたすらに追い求める」というコンセプトそのままに、時間を忘れて彼らの音楽に触れ続けてきた約2ヶ月間は、本当に楽しいものでした。
"一聴"だけでは済まさせない、もっと自分たちの世界へより深く深くへと導く様な音楽。
彼らが魅せてくれる「未知の魅力」に、心奪われて、今の私があります。
確かな歌唱力で、ダンスで、表現力でその未知の世界へと誘う彼らは、きっとこれからの時代で大きな何かを成し遂げるでしょう。

私は言葉を紡ぐことが得意ではありませんし、まだまだ彼らを知って日が浅いので魅力を伝えるためのものにしては弱いかもしれません。
ですが、たまたま「龍宮城気になっているんだよな〜…」と言う方や、「私もこの子のこういうところが好き!」と共感してくださる方がいらっしゃったら…何よりも、ほんの偶然でも良いから、龍宮城のみんなに「こんな勢いで君たちのこと好きになっちゃったよ!」という少々自己欲の強い気持ちが伝われば嬉しいなと思い、形に残した次第です。




私の愛の地獄は始まったばかり。
これから待ち受ける数々の上質なエンターテイメントに、何度も歓喜し、心ゆくまで狂いたいと思います。



以上、私の龍宮城沼落ちブログでした。




*1:実は当方丸山担なのですが、アヴちゃんがゼロゼロの仕事を引き受けるに至った占いを受けさせた張本人であることが判明しました。丸山くんが居なかったら、もしかしたら龍宮城は存在していないのかもしれないと思うと……凄いご縁ですよね